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『スター・ウォーズ』で産声をあげ、『ターミネーター2』で洋画に目覚めたと言っても過言ではない人生。だからこそ生半可な続編では満足はせぬし、けれども新作が出ればいそいそと映画館に足を運び、絶対に満足できずに帰ってくるのであった。業が深い。
 ところが前回(ジェニシス)と今回はそこそこ、いや結構満足したんだよ。どっちも成績よくなくて残念ですけれど。2へのリスペクトが感じられたから、かなあ?
 
 以下ネタバレ





















 最初のあのシーン、若きサラとジョンのシーン、『ローグワン』のレイア姫でも思ったけども、CGが発展して良かった…って思った…あの…私の青春のエディが…目の前に…。
 しかし現在のエドワード・ファーロングに「新作に登場しているそうですね!」とマイクを向けたインタビュアーのなんと無慈悲なことよ。エディ殴ってええねんぞそいつ。

 この世にジョン・コナーがもはや生きていないということの絶望!
 けれど、結局今までの続編が全部コケてきた理由というのは、ジョン・コナーをうまく描けないという一点に収束してたと思う。エドワード・ファーロングがちゃんと演じてたらどうとかそういうことじゃなく、もう観客のなかで、あるいは歴史の中で神格化されている救世主ジョン・コナーを、今更どう描いたって納得いかないんだよこっちは…。

 だから、今まで世界がいかにジョン・コナーという存在に縛られていたかを気付かされた。

 それを取っ払ってなお『ターミネーター』であり、一本の映画として面白いかどうか、をもクリアするのは至難の業のはずだけど、変態的なバランスでそれを成し遂げてる。あと新キャラと旧キャラのどっちもがめっちゃくちゃかっこいいてのもほんとすご…。グレース…リドスコの映画にそのまま女軍曹として出てきそう…。あんな女戦士を思春期のときに観てしまったらもう中二病こじれてしゃあないよ(笑)。うそ。T2でもうこじらせまくってた既に。

 犬がシュワちゃんに吠えない。あと、あのサングラスを、かけない。ことで、人間として戦うという意思なんだね…。だから最後「カール」って呼ばれる資格があるんだね…。サングラス姿、見たかったですけど! でも素晴らしい決断。T3でサングラスをパロディ的なギャグシーンとして扱ったのを、私はまだ許してないからな。

 サラの「I'll be back.」も嬉しかったけど、シュワちゃんの「 I won't be back.」も、あー、その覚悟でこの作品撮ってんだなー、って感じ入った。T2が素晴らしかったのはあれで完結してるからで。だから続編てのはほんとなくて。でも観たい気持ちはやっぱりあって。そこでジョンを喪った未来というのはほんと、なるほどなーといえる「続編」だったことよ…。まあT-800が必死こいて守りきったの全部台無しですけども…。

 あと、ジョンコナーを描けない、と同じくらいに、ロバート・パトリック演じるT-1000を、誰も超えられてないんだよ。敵キャラとして。これに関しては私はT3がまだしも一番良かったと思ってる。

 『ジェニシス』で、悲しいけれどジョンを手放さなくてはならない、サラを中心にしなきゃいけない、とうっすら思ったのが、そのまんま今回実現した感じ。
 サラ・コナーが魅力あるヒーローなのは、彼女は全然完璧でも合理的でもないところ。精神を病んでいて入院してるし、いい母親ではなかったし、時には過ちを息子に正されたし、感情的になるし。それでもヒーローなんだよ。
 まあ…ジェニシスでも号泣したので私の感覚なんてアテにならないんですけど、サラがシュワちゃんの胸に弾丸ブチ込んだ後らへんからブワワって泣いて…スタッフロールのあたりにはなんか号泣してた。それにしても女がメインの映画だった。少し前まで考えられないようなことだな。

 で、興行成績はよくないらしいんですけども。
 公開後の批評で「ターミネーターはオワコン。例えどんなに面白い作品だったとしても」という文章を見かけました。
 まあ…そうかもだけど。でも自分たちの手で終わらせてくれるならそれも嬉しいよ。結局今の若い人にとっては、ターミネーターの続編! なんて言われても全然世代じゃないもんな…成績的にはまああんまりな…。
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