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書きたまってた映画感想。

 つい最近公開され、まだシリーズ継続中の『スパーダーマン/ホームカミング』とは全く無関係で、それどころか、「あ、私スパイダーマンの映画は観てますよー!」とか、「昔のやつ途中までしか観てないけど、今回の観て大丈夫かな?」とか、

 そういうの一切関係ない映画なのでご安心を、というか、かえって混乱するよね(笑)というか。

 全然関係ないはずの映画『ヴェノム』のラストに唐突にこのアニメ映画のワンシーンが挿入されて(いやまあ、本来スパイダーマン世界の有名な悪役がヴェノムらしいんすけど)、ヴェノムの映画が、スパイダーマンの意味不明な映像で終わる、という全くわけのわからない演出があったんで、もう全然ちっとも期待してませんでした。

 以下ネタバレ




















 ごめんなさい舐めてました……。めたくそ面白かった。そりゃアカデミー賞だわ。

 多元世界のスパイダーマンたちが大集合、なんていう、オタクでも一瞬戸惑うような設定を大画面で説明なしにやっちゃう、その先鋭的な設定と映像と、でも反面、テーマはめちゃくちゃ普遍的で、少年の成長、ヒーローとはなにか、少年を導く年長者、それから家族愛。主人公が、優秀なのに、周囲や家族からの評価が高すぎて、学校生活で期待を裏切ることを恐れてるというのが、スパイダーマンになってからもそれが障害となるのもキレイ。とにかく緩急がついていて、めっちゃくちゃ今風の部分と、めっちゃくちゃ普遍的な家族愛と、目まぐるしい戦闘と、しっとり落ち着いた感情描写と。キャラの演技も声の演技もよかったし、でもこれ小野賢章宮野真守の吹き替えも絶対にいいはず。そっちも観たい! 私の中では宮野真守との出会いはテニミュなので、顔を見なくても存在がうるさい残念な声優界のスーパースター、なんだけど、『STEINS;GATE』のオカリンとか、宮野真守の演技あってのオカリン、とすら思わせる、あの演技力。『ちはやふる』の太一も、アニメの止め絵では太一の複雑な心情はあんまり表現できてないけど、まもの演技がびしばしにそれを伝えてくるなー、って思った。絶対今回もいいはずだ。

 キャラがそこそこたくさん登場するけど、主人公の成長に割かれる時間がだいぶ長いので、他のキャラの説明はくどくどしないのだけど、そんな中でもそれぞれ上手く成り立ってて、Dr.オクトパスとキングピンの力関係とか素晴らしいなって思いました。説明まったくないのに魅力的なのー!!
 Dr.オクトパスがバスに跳ね飛ばされて退場した時の、ひゃっ! って顔(マスクだけど)のピーターが可愛い(笑)。スパイダーマンのマスクの、眉をひそめるみたいな表情も可愛い~。

 ラスボスの事情という点では、同情する気持ちも充分にわかせつつも、ものすごい勢いで自業自得で、自業自得を二回繰り返してしまうことで、やっぱり同情はできない、という感じのところまで観客の感情を持って行ってくれるというか…うまいなーきれいだなーって思いました。一度目にそれで全てを喪ったのに、二度それを繰り返したんじゃあ、弁解の余地はないよね…。

 最終的に未解決なのは、そもそもマイルスを噛んだクモですよね。あれはなにで、どうしてマイルスを狙ったのか。狙った…ようにみえましたけど、違うんですかね。

 ツイッターで、主人公マイルスの、「わざと結んでいない靴ひも」に注目している方がいて(https://twitter.com/harapeko010/status/1106210639695929344)、これはすごく素晴らしかったので、吹き替え観に行ったら是非そこも観ようと思う。しかしものすごい情報量だったので、もう一回観るとなると結構覚悟がいるなーとも思う。
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