忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


本編前の予告編で『CATS』の予告が流れて、ヤバイヤバイ混沌の極み、質の悪いポルノ、みたいな批評を耳にしていたので吹いてしまった。
 『CATS』の扮装って、ミュージカル界の中でも、相当尖った部類に入ってて、よりいっぱんじんの感性だったころ(笑)にあれを初めて観たときは、正直目が点になったんですよ。ははあ…そういうのもあるのか…っていう部類で、…つまりだなミュージカルとしても異端な扮装をそのまま映画界に持っていくとか、ヤバイ×ヤバイやん?!と。子供泣くわあんなん画面で観たら。
 奇妙な扮装てのは舞台の距離感で見ればアリやけど、映画の画面で見るとほんとやばいよ。2.5次元舞台もそうだよ。映画にするとだいたいやばいよ。
 あとストーリーに至っては、未だに???だと思ってて、私も舞台ヲタの中ではまだまだ一般人寄りだなって思ってます。ヲタ度上がるほどCATS支持率あがるで。(暴言)

 さて。以下本編ネタバレ























PR



 スター・ウォーズに対して期待値ゼロという、かつてない状態で観に行った。そんな状態始めてでした。評判がいいときいても、嘘やろ…と思ってた。
 だからちゃんと面白くてびっくりしました(笑)。最後の方アレだけはどーしてもいらんかった! と思うとこあるんですけど、皆思うよな? あと、2つってあれ、3つあった?? てのと、フィンは結局何を言いたかったん、てのと、以外は…? 良かった…。なんで第二作だけあんなとっ散らかってしまったんやろうな??

 開始5分で「I am your father.」「Nooooo!!」を幻視した。でもよかった、やらなくて(笑)。もういくらなんでもそれやったらダサいわな…。
 なんとなく私の中であの人は完全に死んでたので、そういうのは考えてなかったけど、二人の出自を合わせて考えると、立場が、立つサイドが入れ替わってしまってるという構図は美しかったでした。ありきたりと言われればそうかもしんないですけど。


 ハリソン・フォードの「I Know.」エモい…。

 「準備がまだできてない」エモい…。

 カイロ・レン30歳とレイ17歳のキスシーンはどう考えてもいらんやろ。『ローグワン』のラストでできたことが、なぜ今回できなんだ…。

 BB8の形状は…タトゥイーンの2つの月…。

 フィンは結局何を伝えたかったのか…。

 ウェイ・ファインダーなんで3つあったん?

 一番燃え上がったのはハックス将軍。でもわりとすぐしぼんだ。

 外人さんの声ほんまわからんから、ヨーダの声しかわかんなかったなあ…吹替観たらわかるかな? スタッフロールにリーアム・ニーソンがいたのは見えた。アナキンとかオビワンは? いたんだろうな。

 見終わった後「黄色 ライトセーバー」で検索した。結局あれは謎やけど、カイロ・レンが今まで彼女をジェダイにはさせない、と行っていたとおり、彼女はずっとジェダイではなかった。(そもそもルークがラストジェダイであるし←レイアがどういう位置づけなのかはわからん)ラストまでに彼女が自分で、自分のセーバーを作る=ジェダイの通過儀礼を果たし、ようやくジェダイと成った、そしてあの姓を名乗った、と見る、と。なるほどー。フォースにバランスをもたらしたから、それを象徴するような黄色なんですね。セーバーの色は作中特に意味はなくて、映画的に善玉か悪玉かを見やすくしただけのもののはずだから、例えばカイロ・レンが改心したからって彼のセーバーの色は変わらない。けど象徴として(レイからパスされた)青のセーバーを振るう、というのもエモい。あの場に青のセーバーが2本ないといけなかったんだあ…。レイアもジェダイとして戦えた、という事実に、はえ?(笑)となったんだけど、いいです、あの共闘シーンのためだけだったとしても意味ある。

 ラストにあの姓を名乗ることも、は? なんで? となりかねないシーンではあったけど、個人的には反感は感じずに見れた。何者でもない、ただのレイから、なにものかに成った。そもそもスカイウォーカーの血統そのものにはあんまり来歴も重要性もなくて、フォース的に重要になったのも、シミ・スカイウォーカーがフォースの申し子の仮腹になってからたかだか三代程度の話で。
 フォースにバランスをもたらした、黄色のセーバーを手にしたレイちゃんにはふさわしいとも思うもの。

 でもそのラストを、「カイロ・レンと結ばれてスカイウォーカー家に嫁入りしたから」と取る、ひいては「このご時世に白人の異性愛者同士の結婚エンド、血統主義」ととる向きもあるんですね。な、なるほど~。

 私と私の周りのTLは割と楽しかったと言ってたので、世間ではそうなのかー、という感じ。

 金儲け主義でシリーズ作ってるだけ! ←そんなのそりゃそうだよ他監督が新三部作撮る、なんて最初からそのためのプロジェクトでしょう。どうして今頃それを怒るの。嘘でも他監督でも、この世にまだスター・ウォーズが存在する、といういい夢を見る方を選んだんだよこちとら! あと経済効果はきっとプラスだと思う。
 血統主義! ←でも、レイちゃんの正体が、何かそういうものでないなら、出自を謎にする意味ないじゃないですか…なんでだめなの? むしろラストシーンからして、スカイウォーカーの意志を受け継ぐのに、血筋は関係ない、というように見えたの。

 ↑でもこれは、こう思うのは、私がレイロのカップリングを受け入れてないからだと思うけど。私どうしてもあの中二病30歳と、17歳女子に、キスシーンいらなかった、恋愛があったとは思えないの。二次創作でみるレイロは大好きです。でも公式の物語上、そうは思えなかったの…。二次創作でなら好きなんだけどな?

 結局白人異性愛者のカップルが成立しなきゃ映画を畳めないのかよ! ←半分は同意で、レイロがカップルになる必要はなかったと思ってる。人種とか異性愛同性愛に関しては私もうどうでもいいや…作品見るたびそういうの数えたり考えんのおばちゃんもう飽きた…。思考停止したら駄目なんわかってるけど正直飽きてきたんや…。若い皆さんが今後の映画界を変えてくだされ。
 ローズの扱いが小さくなったんは、アホが叩いたからやろ、とは思うけど。監督に罪はねえよ。多分。彼女(役者さん)がこれ以上叩かれる必要もないよ。

 この世の中にスター・ウォーズがまだ存在している、といういい夢を見させてもらいました。2でその夢もガッタガタになったんですけど、J・J・エイブラムス監督はほんとに頑張ったよなって……。もうしばらくSWという文字は見たくないんじゃないか(笑)。


追記を閉じる▲

『スター・ウォーズ』で産声をあげ、『ターミネーター2』で洋画に目覚めたと言っても過言ではない人生。だからこそ生半可な続編では満足はせぬし、けれども新作が出ればいそいそと映画館に足を運び、絶対に満足できずに帰ってくるのであった。業が深い。
 ところが前回(ジェニシス)と今回はそこそこ、いや結構満足したんだよ。どっちも成績よくなくて残念ですけれど。2へのリスペクトが感じられたから、かなあ?
 
 以下ネタバレ





















 最初のあのシーン、若きサラとジョンのシーン、『ローグワン』のレイア姫でも思ったけども、CGが発展して良かった…って思った…あの…私の青春のエディが…目の前に…。
 しかし現在のエドワード・ファーロングに「新作に登場しているそうですね!」とマイクを向けたインタビュアーのなんと無慈悲なことよ。エディ殴ってええねんぞそいつ。

 この世にジョン・コナーがもはや生きていないということの絶望!
 けれど、結局今までの続編が全部コケてきた理由というのは、ジョン・コナーをうまく描けないという一点に収束してたと思う。エドワード・ファーロングがちゃんと演じてたらどうとかそういうことじゃなく、もう観客のなかで、あるいは歴史の中で神格化されている救世主ジョン・コナーを、今更どう描いたって納得いかないんだよこっちは…。

 だから、今まで世界がいかにジョン・コナーという存在に縛られていたかを気付かされた。

 それを取っ払ってなお『ターミネーター』であり、一本の映画として面白いかどうか、をもクリアするのは至難の業のはずだけど、変態的なバランスでそれを成し遂げてる。あと新キャラと旧キャラのどっちもがめっちゃくちゃかっこいいてのもほんとすご…。グレース…リドスコの映画にそのまま女軍曹として出てきそう…。あんな女戦士を思春期のときに観てしまったらもう中二病こじれてしゃあないよ(笑)。うそ。T2でもうこじらせまくってた既に。

 犬がシュワちゃんに吠えない。あと、あのサングラスを、かけない。ことで、人間として戦うという意思なんだね…。だから最後「カール」って呼ばれる資格があるんだね…。サングラス姿、見たかったですけど! でも素晴らしい決断。T3でサングラスをパロディ的なギャグシーンとして扱ったのを、私はまだ許してないからな。

 サラの「I'll be back.」も嬉しかったけど、シュワちゃんの「 I won't be back.」も、あー、その覚悟でこの作品撮ってんだなー、って感じ入った。T2が素晴らしかったのはあれで完結してるからで。だから続編てのはほんとなくて。でも観たい気持ちはやっぱりあって。そこでジョンを喪った未来というのはほんと、なるほどなーといえる「続編」だったことよ…。まあT-800が必死こいて守りきったの全部台無しですけども…。

 あと、ジョンコナーを描けない、と同じくらいに、ロバート・パトリック演じるT-1000を、誰も超えられてないんだよ。敵キャラとして。これに関しては私はT3がまだしも一番良かったと思ってる。

 『ジェニシス』で、悲しいけれどジョンを手放さなくてはならない、サラを中心にしなきゃいけない、とうっすら思ったのが、そのまんま今回実現した感じ。
 サラ・コナーが魅力あるヒーローなのは、彼女は全然完璧でも合理的でもないところ。精神を病んでいて入院してるし、いい母親ではなかったし、時には過ちを息子に正されたし、感情的になるし。それでもヒーローなんだよ。
 まあ…ジェニシスでも号泣したので私の感覚なんてアテにならないんですけど、サラがシュワちゃんの胸に弾丸ブチ込んだ後らへんからブワワって泣いて…スタッフロールのあたりにはなんか号泣してた。それにしても女がメインの映画だった。少し前まで考えられないようなことだな。

 で、興行成績はよくないらしいんですけども。
 公開後の批評で「ターミネーターはオワコン。例えどんなに面白い作品だったとしても」という文章を見かけました。
 まあ…そうかもだけど。でも自分たちの手で終わらせてくれるならそれも嬉しいよ。結局今の若い人にとっては、ターミネーターの続編! なんて言われても全然世代じゃないもんな…成績的にはまああんまりな…。

え、すごない?

 え? え?  すごない? これすごない??

 こんなに安定して抜群に面白い映画がぽんぽん出てくるってほんまなんなのMCU…怖いわ。

 それにしてもあのエンドゲームの後に、どんな戦いならうちら満足すんねやろ、とか思ってたけど、全然杞憂で笑った。ひとつには、トニーの犠牲を、私たち皆が、ピーターやあの世界の住人と同じように、悼んで悲しんで喪失感にさいなまれたあとだから、なんかスッとはいれたよね…。

 それにしてもこの監督何者?! と思ったら、『コップ・カー』の監督?! へー! でもまだそんな本数とってないんですね。すごいですね…。

 公開初日だったので、皆世界最速観に来てるわけで、右も左も前も後ろも、たまたま大作観に来たとかじゃなく、過去作との繋がりとかについて語り合ってて、アベンジャーズ好きな人たちいっぱいで、それもんか嬉しかった…。
 口々に言い合ってる感想の中に、「傲慢だった時代のトニーさんの負の遺産が…」って感想が漏れ聞こえてw まああれシビルウォーの頃ってそんな前でもないんですけどww ああーみんな同じこと思ってるwwって思った私も思ったトニーが「彼に全て託した」ってそういう意味かよーwwwって思った!!www

 ホムカミも120点だったし今回も120点だったよそんなことってある?? ホムカミのいいとこの1つはメンターたるアイアンマンのかっこいいところだし、悪いところは、悪いところも、アイアンマンがかっこいいところだったかもしれないとは思ってる。「スパイダーマン」なのにアイアンマンがかっこいいんだよ。
でも今回は完全なる単体主人公スパイダーマンで、シビルウォーのときのピーターを思い出してみて、今作のピーターを振り返ってみると、ほんっとに一人前のヒーローになったなあって。シビルウォーのころは、聡明で有能な、極めて素質のある、でもただ少年だったのが、今もうこんな頼り甲斐のあるヒーロー…。

 どこへいってもトニーさんの面影があって悲しい気持ちを揺り起こされるのは、ここしばらくこっちもまさにその状態で! YouTube見てても広告で飛び込んでくる今作の予告を何度消したことか。つらいよ! ティーンがあんな重いものを背負おうとしてるの見るのツラいの! あと展開の予想もつけたくなかったのでできるだけ予告みないようにしてました!
 原作も知らないから、だからミステリオが味方か敵かも知らずに観れました。ジェイク・ギレンホールのことも知らないから、先入観もなしだった。めっちゃいいやつやんこの人! でも観れば観るほど、信じられなくなっていってたの!(笑) そしてあの演説シーンでしょ! 最高だった。これが皆さんがおっしゃってた意味かーこれがジェイク・ギレンホールかー!


 冒頭の手作り映像のビジョン解像度悪すぎワロタ。

 そういや前作ラストで先生(インクレディブルハルクでは学生だった人)が、生徒たちがこんな目に会うなんて二度とごめんだ、っていってて、でもまたしてもって感じ。あのセリフが少し含みがあって、なんか意味があるのかなとか言われてたけど…。
 あ、フラッシュくんのお家の事情は次でなんかえがかれるんですかね。

 私が苦手だと思うスパイダーマンの辛いところ、身バレの危険、自分のせいで危険に晒される隣人、私生活とヒーロー業の両立がうまくいかないところ…が、見事に軽い、コメディな雰囲気で処理されている。でも置かれてる状況そのものがくそ重たいから、それでも全然釣り合いがとれちゃうんだな。トニーの死一つで、全然重たい状況なんだもの…。
 トニーの負の遺産、という面は、前作でもそうだった。トニーさんを悪役にすれば大抵のことは説明ついちゃうんだ…。便利な主役そして悪役ですよ。
 そりゃ間違いなくトニーさんの死の影を背負った映画なんですが、でも画面上トニーさんの存在が重くなりすぎてはいなかったと思う。ピーターの単独ヒーロー映画だった。トニーさんトニーさんってうじうじするシーン、ほんとなかったじゃない。なくても、私たち観客は、自分らがトニーを失った衝撃の数ヶ月を体感してるから、画面になくてもわかってんだよ。


 サングラスをベックに手渡すとこ、ピーターくんはほんとトニーさんの思い通りにならない子だな!! という感想がすごくよき…。サングラスかけたとこで、おお…と映画館から声があがった。似合ってる…てことなんだね。

 ミステリオというキャラクターもだけど、私は映画版を途中で挫折してるんで、多分いくつか小ネタわかってない。例えばMJという名前が前作最後に登場したとき、それだけでびっくりポイントになってて、それくらいは私にもわかったけどw 今回最後のニュースキャスターがサム・ライミ版の人だって聞いて、えーいいなあそれ分かった人いいなあ、って思った。だからやっぱり順番に観なきゃだなー。

 
 そう! 「この星で最も疑り深い男」が、やけにあっさりミステリオを受け入れたなって思ったんですよね。いやいや、フューリーのことだから、裏では疑って保険かけてるのかな? と思ってた。ところがほんとに信じてたみたいだからちょっとびっくりした。
 なるほどなーですよ。人のいいタロスだから騙されたのかww
 あとスターウォーズとかいうなwww

 どなたかがおっしゃってた、「ピーターの夏休みを奪っておいて、自分はバカンス」って最高だなってw いやまあ、ほんとは仕事中で、バカンスなんかもできないからああやって息抜きしてるんだから偉いんだけど。

 ミステリオのことを世間がアイアンマンとソーを足したみたいな、って言ったのも、単なる軽い言い回しもギャグではなくて、的を射ていたんですね。きっと彼らはミステリオスーツをそういうコンセプトで作ったんですね。人々が抱くヒーローのイメージの具現としてさ。

 オランダの留置所のシーンで最後に、残された人たちが牢の扉をそっと自分で閉めるの好きww いい街だなあそこ…
 そのあとハッピーと合流したとこからブワワッと涙腺緩んだ。色々騙されて、でも一番信じられる人が来てくれて、それがハッピーだなんてさあ…。その次に泣いたのは、右手にハンマー左手に盾のシーン。あざとすぎるけど、アイアンマンの意思を継ぐことすら重くて辛くてやめたげてよぉ! なのに、あんた、ビッグスリーの意思を全部継いだんか怖ぁ…ってなった。

 色々とまだ権利問題でもめてて心配ですけど、次作どうなるんだろう。マイケル・キートン復活を夢見てるぞ。私は正体バレというスパイダーマンの辛いポイントを、ホムカミのラストで彼が食い止めたと信じてるのだ。(私はそう思っちゃったんですけど。出獄したら復讐する、という意味…なんすかねあれ)

『名探偵ピカチュウ』

 全然観に行く気なかったんですけど、誘われたので観てみたら結構楽しかった!
 『デッド・プール』役のライアン・レイノルズというおっさんがピカチュウ役。声のみならず、モーションキャプチャーと、表情のキャプチャまで担当されていて、身長40cmの視界での生活とはどんなものかを体験するためにしゃがんで生活していたら、嫁と子供が「パパは知らない世界にいってしまった…もう私たちの元には戻らないかもしれない…」と覚悟したという逸話が最高。のるのるのそういうとこ最高。

 他の方の感想などで、「映画館を出た瞬間、この世にポケモンが存在していない、という事実を突きつけられて絶望してしまう」と聞いてて、いやでもほんとその通りだなって思いました。身近にポケモンのいる、ポケモンと共に生活している世界をリアルなCGで描かれてしまって、そらそうなるわ、って。ポケモンは殆ど通っていない私でもそう思ったから、ポケモン世代の人にはみんなに見てほしい。ほしいし、そういうの省いても、お話も割と良かったです。ミュウがなんで「息子連れてここに来い」って命令したのか、とか、ちょっとわかんないとこもあるんですけど。あと主人公だけがピカチュウの話す言葉を聞き取れたのも…。あれはあのガス吸うとそうなる? のかな? 黒幕の事情というか目的とかもよくわかんなかった気がする。ちょっと観てから時間が経ってしまったので余計わからない(笑)。
 でも結局、なんでピカチュウがおっさんやねん! というところが、きれいにオチついてたので、それだけで満足でした。街中で人とポケモンが入れ替わって、その時に人語を話す(映画上の表現としてですが)ようになった時に、ああ、なるほど、最後にのるのるが登場するんやな! と思って、逆にそうじゃなかったらどうしようかと思いながら観てました(笑)。

 これ、原作ゲームでもおっさんピカチュウの設定はそういうかんじなんですかね? ミュウの能力とかも私殆ど知らないので、適度に騙されながら観てたんですが、ファンの方が観ればオチばればれ~、とかそんな感じ? 私が楽しめたからいっか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ハンターキラー 潜航せよ』

 なんかくそかっこいいと話題になってたので見に行ってみました。どうだろう、普通に面白かった。なんか昔こういう潜水艦もの観たことあるな…って気にさせられる。一時期潜水艦ものって流行りましたよね…。
 潜水艦ものってのは、ある種のホラーで、周囲を高い水圧で囲まれた密室で、原子力の動力を抱え込み、ひとつ間違えば圧死の恐怖に押し込められる、動く国家機密、という。ほんでアメリカとロシアの、本来敵対する人間同士が協力しあう…てのは、もうあんまり覚えてないけど『レッドオクトーバーを追え!』をどうしても連想してしまう。あれももう古い映画だし、あれを観てない若い層には刺さるのでは? 映画ファンは、最初にみた潜水艦ものを親と思い込むところがあるから。知らんけど。

 それ以上に、なんかゲームっぽいな…って思いました。特殊部隊の新人さんをプレイヤーキャラにした、FPS。コール・オブ・デューティとか(笑)。次回作は彼が上官の立場になるんでしょ? っていう。ロシアの元艦長が、昔の部下たちの乗った船に呼びかけるシーンとかも、アニメっぽいエモさ(笑)。ロシアの艦長、『ジョン・ウィック』のロシアンマフィアパパですよね。亡くなられたと聞いてたので、あれ? と思いましたが。
 なんだろう、普通に面白かったですけども、今のご時世では目新しい設定ではなかったのが、評価が低い要因でしょうか。まあそうなのかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アクアマン』

 マーベル社にヒーロー映画展開で少々(…少々?)後れを取ってるDC社の新作映画。『ジャスティス・リーグ』で初出のヒゲヅラマッチョのキュートな人魚姫(真面目に言ってます)、アクアマンさん単独映画です。

 普通に面白い映画。それで充分なはずなのに贅沢してるなって思います、MCU観るようになってから…。ラストがハッピーエンドだったので良い映画! 彼女の生還が全ての解決だったので、でも良かったです。
 キャラに愛着湧く前にずんずんストーリーが進むし、脳筋なストーリーが、これがびっくりするほど目新しさがないので(笑)途中ちょっと眠くなっちゃったんですが、シチリアでのワイン投げ戦闘wと、隠された海? での再会と、ラストの流れが良かったので持ち直しました。
 キャラへの愛着わかせる手法はもうMCUが優れすぎててもう…な…。ちゃんと序盤にいいエピソードあったのにな? でもカメラに一緒に映るとか、『マイティ・ソー』でもうやってっからね?!

 そうなんですよ、色んな映画を思い出しちゃうんですよ。最初に『ブラック・パンサー』みを感じ、途中『マイティ・ソー』で(筋肉兄と線の細いコンプレックス弟。あと地上にあった頃のアトランティスの造形が、ビフレスト…? アスガルド…?? ってなった)、『ラグナロク』で、バーフバリ! バーフバリ! ってなって、観たことはないんだけど間違いなく『キング・アーサー』なんだよなあ…。 これはむしろモチーフてきな感じなのかな?

 あ、あと良かったのは炎のリングの下で太鼓叩いてたタコwww
 あと参謀の人は、『ジョン・ウィック』の友達のスナイパーだったのですごく死相が出てて焦った。

 結局シリアス路線からだいぶ軽妙でライトな路線に振ったな、と感じて、それでMCUに勝てるとは思わないけど、観ててしんどいよりはいいかなって。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ボヘミアン・ラプソディ』

 くっそ遅れてボラプ観に行ったらめたくそ良くて泣いた。
 アカデミー主演男優賞を獲ってしまったことだし、なんかもういまごろ私なんかが言うことなんてない。大画面で観てよかったです。

 冒頭フレディが目を覚まして映画が始まるのは、墓場からの目覚めだと。成程。ミュージカル『エリザベート』やな…フレディは皇后(?

 登場する単語や楽曲のタイトルが、ジョジョと直結してしまうくらい無知なわたしには、最初のライブ登壇シーンと最後のシーンでの違いと、パキスタンの少年、というポールのセリフくらいしか、ピンとはこなかったんですけど、多くが楽しめるエンターテイメントとして、一個の映画として仕上げる、その仕上げ方がくっそうまくて。
 映画として見やすくするための技巧である、その、創作した部分がまたいいよな、という程度にみていたのですが、Nかむら様がおっしゃってた、ライブ前のフレディの脳裏に浮かんだ(多少美しく脚色された)内容である、という風に解釈するの、ほんと美しくて最高です。腑に落ちてしまうー!
 脚本が凡庸、とか批評家からは指摘されるが、観客の評価は高い、みたいなまとめがウィキペディアに書いてあった。そういわれるとわからんでもないけど、むしろ凡庸でよかったと思うむしろ。だからこそクィーンのカッコよさに集中して観れた気すらする。

書きたまってた映画感想。

 つい最近公開され、まだシリーズ継続中の『スパーダーマン/ホームカミング』とは全く無関係で、それどころか、「あ、私スパイダーマンの映画は観てますよー!」とか、「昔のやつ途中までしか観てないけど、今回の観て大丈夫かな?」とか、

 そういうの一切関係ない映画なのでご安心を、というか、かえって混乱するよね(笑)というか。

 全然関係ないはずの映画『ヴェノム』のラストに唐突にこのアニメ映画のワンシーンが挿入されて(いやまあ、本来スパイダーマン世界の有名な悪役がヴェノムらしいんすけど)、ヴェノムの映画が、スパイダーマンの意味不明な映像で終わる、という全くわけのわからない演出があったんで、もう全然ちっとも期待してませんでした。

 以下ネタバレ




















 ごめんなさい舐めてました……。めたくそ面白かった。そりゃアカデミー賞だわ。

 多元世界のスパイダーマンたちが大集合、なんていう、オタクでも一瞬戸惑うような設定を大画面で説明なしにやっちゃう、その先鋭的な設定と映像と、でも反面、テーマはめちゃくちゃ普遍的で、少年の成長、ヒーローとはなにか、少年を導く年長者、それから家族愛。主人公が、優秀なのに、周囲や家族からの評価が高すぎて、学校生活で期待を裏切ることを恐れてるというのが、スパイダーマンになってからもそれが障害となるのもキレイ。とにかく緩急がついていて、めっちゃくちゃ今風の部分と、めっちゃくちゃ普遍的な家族愛と、目まぐるしい戦闘と、しっとり落ち着いた感情描写と。キャラの演技も声の演技もよかったし、でもこれ小野賢章宮野真守の吹き替えも絶対にいいはず。そっちも観たい! 私の中では宮野真守との出会いはテニミュなので、顔を見なくても存在がうるさい残念な声優界のスーパースター、なんだけど、『STEINS;GATE』のオカリンとか、宮野真守の演技あってのオカリン、とすら思わせる、あの演技力。『ちはやふる』の太一も、アニメの止め絵では太一の複雑な心情はあんまり表現できてないけど、まもの演技がびしばしにそれを伝えてくるなー、って思った。絶対今回もいいはずだ。

 キャラがそこそこたくさん登場するけど、主人公の成長に割かれる時間がだいぶ長いので、他のキャラの説明はくどくどしないのだけど、そんな中でもそれぞれ上手く成り立ってて、Dr.オクトパスとキングピンの力関係とか素晴らしいなって思いました。説明まったくないのに魅力的なのー!!
 Dr.オクトパスがバスに跳ね飛ばされて退場した時の、ひゃっ! って顔(マスクだけど)のピーターが可愛い(笑)。スパイダーマンのマスクの、眉をひそめるみたいな表情も可愛い~。

 ラスボスの事情という点では、同情する気持ちも充分にわかせつつも、ものすごい勢いで自業自得で、自業自得を二回繰り返してしまうことで、やっぱり同情はできない、という感じのところまで観客の感情を持って行ってくれるというか…うまいなーきれいだなーって思いました。一度目にそれで全てを喪ったのに、二度それを繰り返したんじゃあ、弁解の余地はないよね…。

 最終的に未解決なのは、そもそもマイルスを噛んだクモですよね。あれはなにで、どうしてマイルスを狙ったのか。狙った…ようにみえましたけど、違うんですかね。

 ツイッターで、主人公マイルスの、「わざと結んでいない靴ひも」に注目している方がいて(https://twitter.com/harapeko010/status/1106210639695929344)、これはすごく素晴らしかったので、吹き替え観に行ったら是非そこも観ようと思う。しかしものすごい情報量だったので、もう一回観るとなると結構覚悟がいるなーとも思う。