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 「ダークナイト ライジング」観て来ました。いつも参考にさせていただいてます映画レビューにて心をくすぐられたので、前2作もこれを期に借りてきて見た。
 そして私はこの世の中でもっともネタバレを憎む。でも今回は自業自得…万全を期するのなら原作のWikiとかも読むべきじゃーなかった。せっかくNかむら様がネタバレを目にする前に観よとおっしゃってたのに!
 でもその、知ってること前提の仕掛けもあると思って世界観の予習をしようと思って、だって私アメコミにはほんと疎いから…。ほら前作のハービーとか、知ってる人は名前でピンとくるんですよね? 違うのかな? そゆのんやと思ってたらここ驚くとこやったんか…と。もったいないことした。

 そうほんとアメコミには疎いんですよ。なので、Wikiとか読んでてバットガールやロビンに何代目とかついてんのが、私には理解し難くて、ていうか中身が虎徹さんじゃないワイルドタイガーなんて! と思いませんか? ねえ。
 そういう感覚だったんだけど、シリーズ通して「バットマンはシンボルだ」という言葉が繰り返されていて、3作通して観て、観ればなるほどなあって思った。

 渋くて同時にド派手でドシリアスだけど軽妙で秘密兵器とか男の子の趣味全開でほんと燃える。1作目で、技術者であるフォックス(モーガン・フリーマン)に、目的を打ち明けようとしたら、「言わなくていいです。私も”知らない”で通せるので」と言われて、少し笑ったように口唇をとがらせて、いたずらっ子のように見上げるバットマンさん(クリスチャン・ベール)に萌えた。この人かわゆい…。ていうかT4のジョン・コナー?! もうあの映画あんまり覚えてないけど(笑)。アルフレッドに飛行機の中で「車は満タンにして返してください」って言われたときのふにー、ってした笑顔も可愛い! あんな全開笑顔このシーンだけだよね! ご主人様のこんな笑顔を知ってれば、そりゃあ幸せになってほしいと願うはずだ。あんな苦悩と怒りに満ちた仮面など、さっさと捨ててほしいと思うわ。
 前の撮影で激痩せしてたので、バットマン撮影のために「できるだけ太ってくれ」と監督に言われて本気で太って100キロ超えちゃって、会った監督絶句、「次はそれとなく痩せてくれと伝えた」ってなにそのドジっ子エピソード(笑)。「これじゃバットマンじゃなくファットマンだと言われて、監督の真意を悟った」って、遅い(笑)。遅すぎる(笑)。気づけ途中で。

 でただいま上映中の「ライジング」。もう、バットマン登場シーンってなんでこう燃えるんだろう! て思った。キター!! てなった。心の中でスタンディングオベーションした。「ヒーロー不在」を表すという意味で、ハリウッド映画につきもののメロディアスで印象的なテーマ曲というのはこの作品では使われていない、というのもすごいー。なるほどなー。
 シリーズ全体通してすごく素敵で、もはやバットマンに至ってはその獰猛な野獣のような恫喝や攻撃と、あくまで己の信念を貫く(ひょっとしたら正義の行使よりも、信念を貫く、の方が優先だよな。銃使わない縛りとか、殺人はしない縛りとか。無理ゲーすぎる…)騎士の精神と、漂うへたれさとが愛おしくてならぬ。
 で、細かくもう一度見直したいと思って再度前作をレンタルしてきてしまったんですが、「ビギンズ」の特典映像みてて、そのCG使わなっぷりに唖然としました。装甲車のような未来カー「バットモービル」での高速カーチェイスも、パトカーの横転も壁への激突も360度ドリフトターンも、爆発も横転もスタントマンの実写。ていうかバットモービルが160キロで走る実車。氷上の対決も実写。町並みは巨大セット。という事実を知って観ればまた違うだろう。しかしなんか、ど迫力のアクションシーンや爆発をみても、よくできたCGだな~、としかもう思えなくなってる。体質が。残念なことですよ。

 3作通して観た後にもう一度振り返って観るとなると、なんかもうそんなつらいんなら、あたしならさっさと死ぬわ、と一瞬思うけど、やっぱあれだけ純粋なものが体内に詰まっていると、世界や人々を捨てることと同義の「死ぬ」を選ぶことは、中々できない気がする。「生きる」を選んだ限りは、当然ながら最大限の力でもって「生きて」かなきゃならない。だってそっちを選んだんだから。みたいな。

 あとラストシーンは、(オチばれ)




















 アルフレッドが視線を上げて、えも言われぬ複雑な表情をしたあと、そしらぬ顔で目を逸らす、で充分だったんじゃないかな? 実際に彼が登場しなくたって、アルフレッドの表情だけでわかったはず。でもこういうとこ割とこの監督さんは親切な気がする。割と噛み砕いてくれるよね。なんてえらそうに言ってみたりして。

 ラストの一連のシーンは、なんかもう、色々切なくて、この物語が終わるんだと思うとすごく切なくて、なんだか泣けました。うーんなんかとにかくこのシリーズ切ない。やるせないっていうか。なんなのもう。

 でもゴードンがバットマンの正体に気づいてなかったってのは正直失念してた。あのシーンはキョトンってなってしまったわ(笑)。あとスケアクロウさんが元気そうでなんか安心した。なんかあのひとキモ可愛いよね。

 そういえばライジング(原題ではRISES)は上る、昇る、舞い上がる、飛び立つ、ですが、「人が落ちるのは、這い上がるため」だからですが。太陽が昇る、というイメージの強い単語。だとしたら闇夜の騎士の夜明け=引退、なのかぁ、切ないなあ、なんて思ってたんですが、先日のスターウォーズコンサートで「a hero rises」という曲を「英雄の誕生」と訳してて、あーじゃあ(新たなる)ダークナイトの誕生、ととってもいいの、? とかも思った。英語力ないんでわかんね。あとキリストの復活、とかいう時にもriseを使うのだったか。死んでた男の復活、かー。みたいな。
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