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電子書籍でも本屋でも衝動買いはたまにしますが、電子の方は中身をある程度確認してから買えるのでいい反面、一気に全巻とか買ってしまうのが危険! 『監獄学園』をあまりのばかばかしさに全巻買ってしまったのは黒歴史です。売ることもできねえしな…。でも『吸血鬼すぐ死ぬ』は買ってよかった! 面白いとはきいてたんですが、突っ込みのスピード早すぎすげえ! 1コマごとにボケとツッコミ両方入ってそれがずっと続くのって、通常の倍のテンポじゃない?! キレキレすぎて、好きなのは1巻でアルマジロのジョンにびっくりしすぎてツッコミ間違えたやつ(笑)。
 なんでその話から入ったかというと、畳みかけるテンポがこの漫画に似てるなって思ったんです。吹替版観てきました!

 以下ネタバレたたむ。





































 原題『Thor: Ragnarok』から『マイティ・ソー/バトルロイヤル』と驚きの邦題をつけられたが、実際6:4くらいでバトルロイヤル成分の方が多かった気がするので、珍しくこれは間違ってない邦題。ここのレビューの冒頭がなかなかの的確さ。「最もキッチュでポップでバカなスーパーヒーロームービー! 『マイティ・ソー バトルロイヤル』はヒーロー映画の極北みたいな内容ながら、ギリギリのバランス感覚で破天荒な雷神であるソーの一大叙事詩に着地した作品である。」そう、着地してんだよ。こんだけすべてを投げ捨てて今までと対極の方向に振り切ったように見せかけて、抜群のバランス感覚で着地してんだよすげえよ。監督が、レッド・ツェッペリンの『移民の歌』がソーのシリーズでまだ使われてないなんて意外だった、と言ってて、歌詞調べてみたらほんと今作にぴったりで驚いた。はー。

 さて吹替版! 観てよかった! 軽妙な三宅さんの兄上もかっこいいけど、平川さんのロキが相変わらずすてきー!
 お、おうヘラ様の吹替、マイプライベートカリスマタカラジェンヌ天海祐希やんけ。声聞くだけで、天海さんがどんな表情で台詞しゃべってんのかなんて容易に想像できるので、ケイト・ブランシェットの向こうに天海さんの顔がちらちら浮かんで観にくかった(笑)。
 そうだ、ブリーカーストリート177A、ストレンジ先生の住所ってあれ原作ネタとかなんかですか? それともベイカー街のもじりというか、『SHERLOCK』ネタにかけてると思っていい?(追記:原作でもその住所だそうです。だとしたらなんか、ベネさんが演ることを見越していたかのような語感…) 『ドクター・ストレンジ』は作品としてはなんか荒さもあると思うけどでもすごく好きなので、先生がベネさんがあと三上さんの吹替が、またスクリーンでみれただけでも幸せー。ふふーシーズン4まだみてないんですー録画だけはしてもらったけど! もったいなくて! しかしこんなに面白い作品の中に、さらに大好きなベネさんがストレンジ先生までもが登場するなんてなんてぜいたくー。(混乱してきた)

 吹替と字幕の違いはこちらの記事を読んでから観たんですが、オーディンと兄弟の会話はあれはほんとだめだと思う。英語でははっきりとsons、複数形で息子たちに愛してると言うのに、吹替は、ソーとパパとの会話の流れで、ただ「愛してる」とだけ言って、はっと顔をあげるロキは、むしろ、兄上にだけ愛してると言うのか父よ、というショックな表情に受け取れてしまう! 真逆の意味だと思うのに! あのロキのはっとした表情は、まさにその、複数形で自分も含めて愛してると言ってくれたことに対しての驚きだと思うのにー。

 そうだ「”助けて”をやるか」、って会話がすごい好きで、これDMCのダンテとバージルの「Jackpot!!」って決め台詞といっしょで、一緒に育った兄弟の間でしかわかんないやりとりじゃないですか。二人の少年時代の過ごした時間をちらっとのぞかせるのずるくないですか! すき! あと、字幕ではロキがいやがったのは「屈辱だ」って言葉でだったと思うけど、吹き替えでは「きらいだ」「やっぱりいやだ、恥ずかしい」っていったの…。平川さんの声でロキに恥ずかしいという、は、はずかしいと言わせる快挙…ロキが…恥ずかしいって…。
 だから! なんか映画だけ切り取って見てたら、ソーが弟にひどい目にあわされてきた、みたいなとこが強調されて受け取られてしまうけど、”助けて”ゴッコとか、幻影と間違えて石とか瓶とか投げつけてきたりとか、絶対同じくらいロキも兄貴にひどい目にあわされてっから。そんでもお互い切っても切れないのが、オーディンソンさんちの家族なんだよ。兄上のそういうとこほんといや! お前のそういうとこまじむかつく! って何千年も何万年もやってんでしょ。結局ノロケ映画なんすね。お互いだから遠慮なく殴れるんでしょ。
 三宅さんのソーのしたたかな軽快さはどこも素敵だったけど、宇宙船を奪うとこでロキが裏切った…のを見破って逆転した、その後にお前は成長しないなっていうとこの、言って聞かせるような口調が最高。三宅さんのソーはすごく上から目線な雰囲気あって、それがお坊ちゃんの傲岸さになってていけ好かないのがまたいい。平川さんロキは常に最高だけど、最後の最後のソーの「ここにいたら抱きしめたのに」の後の「いるよ」の口調が優しすぎてクソッってなった。ぞわっってした。父と同じように眼帯をしたソーに「よく似合ってる」って言うところも、字幕の時はいつもの皮肉のように感じたのに、平川さんの口調は、ほんとに優しげで、隻眼となった兄を気遣うような雰囲気すらあって、もうほんと公式が最大手やなって…。あそこのシーンの平川さんの解釈はめちゃくちゃ優しいな。そしてえろい。必見いや必聴。字幕版の「いればハグしてやる」の訳も捨てがたい。
 ロキが船とともにアスガルドに帰還したときのヘイムダルの台詞は、先述の方の別記事によると、字幕が「来るのが見えた」「そう」、吹替は「やはりお戻りで」「お見通しか」。英語台詞は「Wellcome home.」ですっけ? だとしたらストレートに訳すと「おかえりなさいませ」かなあ? こういうとこの比較が楽しいから吹替版も好き! たまにDVDで英語字幕が出るやつあるけど、あれもっと全部の作品に搭載されてほしいなー。『スター・ウォーズ EP3』のアナキンの「I hate you!」は、元台詞字幕吹替小説どれもそれぞれでどの解釈も捨てがたくて結局どれが正しいか全く答えがでていない2017年の今でも!

 パンフに「アスガルド人は巻き毛」という、衣装スタッフさんの話が載ってるからには、ほぼ直毛黒髪の(シーンにもよるけどすこし波うってるとこと、どストレートのとことある。単に撮影時期の違いとかかもしれないけど、ヘラの感情とともに衣装もかわるそうだから、その表現の一部ととってもいいかな)ヘラさんは一体なに人なのか。アスガルドから力を得るからにはアスガルドの人なのか、それとも「アスガルドだけでなく他の世界も吸い尽くされてしまう」というなら、…ほんとヘラさんなに人? その辺も併せて、「最盛期のオーディン」とヘラの無双時代はほんと見たい。心躍る。私オーディンはなんかうさんくさいと感じてたから、そんなオーディンさんのほうが興味ある。そしてフリッガ様と出会って性根を叩き直されるとこまでのオーディン三部作くらいでみたい。叩き直す(物理)
 いや、勝手にヘラは異母姉だと思ってるんですけど。ロキの出自がはっきりしてるから有り得ないんだけど、ロキと姉弟だと言われても頷けるくらいなんだよなー黒髪で緑がカラーなの。まあアメコミでは緑って悪役の象徴だからってだけかもしんないけど。

 もしかしたらもっかいくらい観にいくかも。今年一番かなあ~『ジョン・ウィック2』も大好きだけど、面白かった、という意味なら今年一番かも! まあ大した本数観てないんで。
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 原題『Thor: Ragnarok』から『マイティ・ソー/バトルロイヤル』と驚きの邦題をつけられたが、実際6:4くらいでバトルロイヤル成分の方が多かった気がするので、珍しくこれは間違ってない邦題。ここのレビューの冒頭がなかなかの的確さ。「最もキッチュでポップでバカなスーパーヒーロームービー! 『マイティ・ソー バトルロイヤル』はヒーロー映画の極北みたいな内容ながら、ギリギリのバランス感覚で破天荒な雷神であるソーの一大叙事詩に着地した作品である。」そう、着地してんだよ。こんだけすべてを投げ捨てて今までと対極の方向に振り切ったように見せかけて、抜群のバランス感覚で着地してんだよすげえよ。監督が、レッド・ツェッペリンの『移民の歌』がソーのシリーズでまだ使われてないなんて意外だった、と言ってて、歌詞調べてみたらほんと今作にぴったりで驚いた。はー。

 さて吹替版! 観てよかった! 軽妙な三宅さんの兄上もかっこいいけど、平川さんのロキが相変わらずすてきー!
 お、おうヘラ様の吹替、マイプライベートカリスマタカラジェンヌ天海祐希やんけ。声聞くだけで、天海さんがどんな表情で台詞しゃべってんのかなんて容易に想像できるので、ケイト・ブランシェットの向こうに天海さんの顔がちらちら浮かんで観にくかった(笑)。
 そうだ、ブリーカーストリート177A、ストレンジ先生の住所ってあれ原作ネタとかなんかですか? それともベイカー街のもじりというか、『SHERLOCK』ネタにかけてると思っていい?(追記:原作でもその住所だそうです。だとしたらなんか、ベネさんが演ることを見越していたかのような語感…) 『ドクター・ストレンジ』は作品としてはなんか荒さもあると思うけどでもすごく好きなので、先生がベネさんがあと三上さんの吹替が、またスクリーンでみれただけでも幸せー。ふふーシーズン4まだみてないんですー録画だけはしてもらったけど! もったいなくて! しかしこんなに面白い作品の中に、さらに大好きなベネさんがストレンジ先生までもが登場するなんてなんてぜいたくー。(混乱してきた)

 吹替と字幕の違いはこちらの記事を読んでから観たんですが、オーディンと兄弟の会話はあれはほんとだめだと思う。英語でははっきりとsons、複数形で息子たちに愛してると言うのに、吹替は、ソーとパパとの会話の流れで、ただ「愛してる」とだけ言って、はっと顔をあげるロキは、むしろ、兄上にだけ愛してると言うのか父よ、というショックな表情に受け取れてしまう! 真逆の意味だと思うのに! あのロキのはっとした表情は、まさにその、複数形で自分も含めて愛してると言ってくれたことに対しての驚きだと思うのにー。

 そうだ「”助けて”をやるか」、って会話がすごい好きで、これDMCのダンテとバージルの「Jackpot!!」って決め台詞といっしょで、一緒に育った兄弟の間でしかわかんないやりとりじゃないですか。二人の少年時代の過ごした時間をちらっとのぞかせるのずるくないですか! すき! あと、字幕ではロキがいやがったのは「屈辱だ」って言葉でだったと思うけど、吹き替えでは「きらいだ」「やっぱりいやだ、恥ずかしい」っていったの…。平川さんの声でロキに恥ずかしいという、は、はずかしいと言わせる快挙…ロキが…恥ずかしいって…。
 だから! なんか映画だけ切り取って見てたら、ソーが弟にひどい目にあわされてきた、みたいなとこが強調されて受け取られてしまうけど、”助けて”ゴッコとか、幻影と間違えて石とか瓶とか投げつけてきたりとか、絶対同じくらいロキも兄貴にひどい目にあわされてっから。そんでもお互い切っても切れないのが、オーディンソンさんちの家族なんだよ。兄上のそういうとこほんといや! お前のそういうとこまじむかつく! って何千年も何万年もやってんでしょ。結局ノロケ映画なんすね。お互いだから遠慮なく殴れるんでしょ。
 三宅さんのソーのしたたかな軽快さはどこも素敵だったけど、宇宙船を奪うとこでロキが裏切った…のを見破って逆転した、その後にお前は成長しないなっていうとこの、言って聞かせるような口調が最高。三宅さんのソーはすごく上から目線な雰囲気あって、それがお坊ちゃんの傲岸さになってていけ好かないのがまたいい。平川さんロキは常に最高だけど、最後の最後のソーの「ここにいたら抱きしめたのに」の後の「いるよ」の口調が優しすぎてクソッってなった。ぞわっってした。父と同じように眼帯をしたソーに「よく似合ってる」って言うところも、字幕の時はいつもの皮肉のように感じたのに、平川さんの口調は、ほんとに優しげで、隻眼となった兄を気遣うような雰囲気すらあって、もうほんと公式が最大手やなって…。あそこのシーンの平川さんの解釈はめちゃくちゃ優しいな。そしてえろい。必見いや必聴。字幕版の「いればハグしてやる」の訳も捨てがたい。
 ロキが船とともにアスガルドに帰還したときのヘイムダルの台詞は、先述の方の別記事によると、字幕が「来るのが見えた」「そう」、吹替は「やはりお戻りで」「お見通しか」。英語台詞は「Wellcome home.」ですっけ? だとしたらストレートに訳すと「おかえりなさいませ」かなあ? こういうとこの比較が楽しいから吹替版も好き! たまにDVDで英語字幕が出るやつあるけど、あれもっと全部の作品に搭載されてほしいなー。『スター・ウォーズ EP3』のアナキンの「I hate you!」は、元台詞字幕吹替小説どれもそれぞれでどの解釈も捨てがたくて結局どれが正しいか全く答えがでていない2017年の今でも!

 パンフに「アスガルド人は巻き毛」という、衣装スタッフさんの話が載ってるからには、ほぼ直毛黒髪の(シーンにもよるけどすこし波うってるとこと、どストレートのとことある。単に撮影時期の違いとかかもしれないけど、ヘラの感情とともに衣装もかわるそうだから、その表現の一部ととってもいいかな)ヘラさんは一体なに人なのか。アスガルドから力を得るからにはアスガルドの人なのか、それとも「アスガルドだけでなく他の世界も吸い尽くされてしまう」というなら、…ほんとヘラさんなに人? その辺も併せて、「最盛期のオーディン」とヘラの無双時代はほんと見たい。心躍る。私オーディンはなんかうさんくさいと感じてたから、そんなオーディンさんのほうが興味ある。そしてフリッガ様と出会って性根を叩き直されるとこまでのオーディン三部作くらいでみたい。叩き直す(物理)
 いや、勝手にヘラは異母姉だと思ってるんですけど。ロキの出自がはっきりしてるから有り得ないんだけど、ロキと姉弟だと言われても頷けるくらいなんだよなー黒髪で緑がカラーなの。まあアメコミでは緑って悪役の象徴だからってだけかもしんないけど。

 もしかしたらもっかいくらい観にいくかも。今年一番かなあ~『ジョン・ウィック2』も大好きだけど、面白かった、という意味なら今年一番かも! まあ大した本数観てないんで。
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