忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


公開からたった2日で、たった2日で!! ついったに「ホムカミ最高」「やばい」「かわいいの限界」の文字が踊りまくってて気が気じゃなかったです。マーベル・シネマティック・ユニバースに本格的に組み込まれた新生スパイダーマン観てきました! 前作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にて、アイアンマンに戦力としてスカウトされた新人の高校生ヒーロー。マーベルの映画シリーズに登場するには権利関係でごちゃごちゃしてたのですが、実写映画シリーズの、サム・ライミ版も、リブート『アメイジング・スパーダーマン』もどちらも続編予定がないことで、マーベルきっての有名ヒーローがMCUにてようやく始動、という感じ。
 主演は21歳トム・ホランド! スタントマンいらずの素晴らしい身体能力と愛されキャラで、作中アイアンマンに導かれる…導かれ…る?(笑) スパイダーマンと、名優ロバート・ダウニー・Jrに導かれるトム・ホランド、という構図が、下克上萌えには大変おいしいですぺろぺろ。

 参照「何回も裏切られたトニーの前に急に若者が現れたけど現在の彼にとっての家族とは?」
 RDJ「トニーにとって、まだ自分を裏切る事ができるほど大人じゃない相手はとても心地良いんだと思うよ。背信ってのはある程度経験と歳を重ねないとできないからね。この歳になるとわかるよ!」

 下克上が爆発するよ。

 もうじき大阪で『ビリー・エリオット』という、ダンサーを目指す少年が主人公のミュージカルが公開になるのですが、10年前にビリー役で出演してるんですねトムホは! そりゃあ…ダンスもアクロバットもお手のものだわ…。

 以下ネタバレ。





















PR

























 オープニングのテーマ曲卑怯。交響曲スパイダーマンww

 動画で撮ってるくだりからはじまって最後まで、とにかくかわいくて、とにかくトムホがほんとにすごすぎる。本編前にもCMが幾つも流れたけど、こんなに急に忙しくなって大丈夫息してる? 心配になるほどの活躍ぶり。まあもう、面白かったです。かわいいの嵐。贅沢いうと、かわいいことはわかりきってたんで(笑)、かわいいがインフレしすぎて途中でマヒした(笑)。後半は特に文句なく面白かったと思う。
 あとぽっちゃり体形のオタクっぽい級友がとてもいいサイドキックで、『アントマン』の3バカが好きならこの相棒絶対好きだよね(笑)。でもめっちゃ有能な相棒だった。

 私は『スパイダーマン』の、親愛なる隣人ヒーローの、ヒーローと日常生活の両立に伴う悲しいこと、がとても悲しくて苦手で、三部作だと1はまだ耐えれるけど、2ともなるともう耐えきれなくて、サム・ライミ版は2で脱落しました。今回もやっぱり…耐えられる。まだ耐えられるけど切ないっ!! でも基本MCUは優しい世界なので、耐えられました。これが例えばノーラン監督ならリズは他の男とくっついたうえで爆死する。
 大人たちがちゃんとしてて、メイおばさんは、母親じゃないからこそピーターにとって頼れる年上の姉貴的な大人だし、あと、覆面ヒーローについてまわるはずの不幸「身バレによる周囲への危険」が第一作にしてちらつくんだけど、他でもないあの人が食い止めてくれるんだよね…優しい世界やでえ…。あの人の正体がわかったときは、ほんとピーターと同じような真顔でええええええって驚きながら平静を装いました。映画観てるとき私なんも疑ってないからさwww 今思えば映画見慣れてる人ならピンときてたのかな!

 トニーの心配はすごくわかる。未熟なピーターが失敗して多くの犠牲が出て、自分のせいだと責めるのは、自分たちも味わってきたような辛い思いは、させたくないから距離をとらせようとするのはすごくわかるし、でもそれは、『シビルウォー』のときにピーターを引き入れてしまった後では、もう遅いよね。トニーの罪だよ。『ファイブスター物語』で最強のファティマ・エストを見たヨーンと同じだよ。初めて見たものが、最高のものだったんだよ。もう、そのことしか考えられないよ…。でも責任とって嫁にもらうにも、それはそれで現在の保護者を悲しませるし。
 だから最後のピーターの決断は、ほんとに大人の決断だなって。トニーの思惑通りに進まないのもいいし、黙ってクールにピーターの決断を受け入れるトニーもかっこいいし、ずっと気になってたペッパーとのこともズバッと解決してくれたし、最高でした(笑)。後半の展開マジ最高。下克上的には、予告であったシーンがほぼすべてだったので(笑)、うむ…さいこうだけどももっといくらでも見たかったぜ。でもあんまりアイアンマンが出張りすぎるのもよくないから、足りないくらいがいいんだろうな。
 「スーツがないと僕…」と食ってかかるピーターの台詞は、トニー自身のスーツ依存症を思い起こさせるし、「そのスーツを着る資格はない」という台詞は、キャップに言った「その盾を持つ資格はない」を思い出すし、少ない出番は全部予告で使っちゃいたくなるくらい(笑)大事なシーンでした。


 最新スーツから、昔の旧型スーツに戻る展開は、キャプアメでもあって、私は割とそれが好きで、この身ひとつ心ひとつでも戦う、初めの頃の決意だけを武器に、って感じがして。
 でも実はMCUのシリーズ初作で、誰あろうアイアンマン自身がそれを否定してんのもかっこいい。「センチメンタルは趣味じゃない」つって、命を救った最初のアークリアクターを一顧だにせず破棄するの。トニーさんのそういうとこも好き! もちろんその後のペッパーの対応も好き。鉄の心しか持たないトニーさんの、人間性を担当するのがペッパーだから。

 ホムカミ作中小ネタまとめ。
 へーへー。顧問の先生は『インクレディブル・ハルク』に学生として登場してた俳優。キャラとしても同一人物なのかな。「二度とごめんだ」という台詞は確かに含みがあって、今後拾われる伏線…?
 そして最後の会見をピーターが断った、それにこんな素敵な意味があるとは…。
 あとトニーがキャップに新しい盾を作ってあげてるとこをみると、今作ラストの新スパイダーマンスーツといい、仲直りしたさでつい新製品作っちゃって、それをさも君のために頑張ったんだぞ、さあ仲直りしろ、という(笑)ときには新兵器をプレゼントする、という、トニーの芸のなさがみえてかわいい。
 あとあのショッカーのガントレットはラムロウのガントレットなのか…。あの、爆散したあとキャップがペッて捨てたやつ。こんなとこでラムちゃんの残滓が第二の人生を…。

 ところで後付け設定というか、公式設定として採用されてるわけじゃないけど、別に否定もしないよ、みたいな立ち位置なのかな、『アイアンマン2』に登場した勇気ある子どもが、実はピーター・パーカーなんじゃないかっていう説。それを聞いて『アイアンマン2』見直してみました! ナタ姐の正体とか知った後だとまた違うね!
 吹き替えで観るのは初めてだったんですけど、ローディーの前では、トニーの一人称は、僕じゃなくて俺なんや…。もえ。
 それ本編のどこかで拾われないかなあ?!! ピタトニ的に「あの時からずっと好きだったんです」的な展開本編であるかなあ?!!!!(鼻息)

 あ、最高だったのはトニーの「手加減してくれてたんだ」の台詞でした。あああああああの状況でええええ?! さすがすぎるやんやし、でも確かにきっとそうだろうし、それをお前が! お前が言うのか最高やん!! やし、とにかく最高やん。かっこよすぎるやん。大好きやん。

 とにかくかわいいしかなかった。いや言い方がおかしいな。全力でかわいいを堪能できるように、丁寧にちゃんと作ってあるからこそ、そんな感想になるのです。でもそんくらいMCUなら当然だもんね! みたいな! 贅沢だよほんと。年に何本も毎回安心して信頼して観られるんだもの。


追記を閉じる▲

勢いよくポチった『ジョン・ウィック』Blu-rayみてます! かってよかった! 自分の中の中二病が爆発する!!
 おもくそ勢いついてるので、『2』2回目も観てきました! 誰かとめて!!!!

 大したことは書いてないけど一応2ネタバレもあるので下げる。




















 しかし日本で公開が半年も遅かっただけあって、海外版はBlu-rayも発売済みなので、ようつべなどですぐ映像はみれちゃう。削除シーンにはお掃除やさんでてる! あとオーレリオがひどいめにあってた…。カワイソス
 2回目観るとほんと女性二人がかっこよくて!! 『1』のパーキンズ女史はキアヌと変わらぬ長身で迫力ある格闘だったけど、『2』のアレスは小柄でかわいくてでもキュートなのにめっちゃ漢で、ジョンのボディーチェックするとこはもう最高すぎるしww 音楽盛り上がんなやそこ!! 自重!!!! 私リアル中2のころにこの映画みたら、絶対「次に会ったら最後だ」の手話おぼえただろうな…。あとローレンス・フィッシュバーンの、すごいいわくありげに登場したのに大したことしねえ感異常。最近そういうイメージあるこの人…。

 公式サイトのプロダクションノートにあった記述で、ジョンの黒いスーツの陰影には付帯的な意味がある、葬儀であり、聖職者でもあると。『2』で彼の家を燃やしたことを、司祭の教会を焼いた、と例えるセリフもあったな。聖職者キアヌ、という言葉の持つえろさよ。白いシャツもいいけど、黒いベスト黒いネクタイ最高です。とにかくスーツ作るとことソムリエとの会話が最の高。防弾スーツもいいけど、スーツ着ないで黒シャツ黒ベストの画がもっとみたかったな。シャツだけもいいな。上背があるからシャツの広い背中とかすごい素敵やな。男性にしかない素敵さやな。余談になるけど、女性でかっこいいワイシャツってのは難しいんだけど、宝塚でJFKやったときの、ロバート・ケネディ司法長官役の高嶺ふぶきさんは、私の中で最高のかっこいいワイシャツ姿だった。

 Blu-rayのオーディオコメンタリで、子犬は真っ直ぐ歩いてくれないので、犬と川岸を歩き去るシーンに5テイクかかったって話があったけど。
なんでそのNGシーンを特典映像にいれないかなー!! 犬に引っ張られてあわわわってなるジョン・ウィックさんとか最高やないですか!!
 あと、とにかく「ジョンが歩いてるシーン」をたくさん撮った、って言ってて、DVDには入る? みたいなこと冗談で言ってたんですけど、ほんまにいれてほしかったわ。長身のキアヌがただ歩いてるだけでも絵になるもの。みたいわ。キアヌの足だけ2時間とか見てられるわ。『2』の冒頭で車から降りてくる足だけでおなかいっぱいになったもん。
 あとコンチネンタルホテルの医者がマトリックスのキーメイカーだとか、マフィアのボス役の役者さんこないだ亡くなったんや…とか。『マトリックス』との繋がりはキャストもスタッフもたくさんあって、所詮わしらマトリックスに心を奪われた中二病やからさ…浮き沈みの激しいキアヌ主演作の中で、アクションスターとして華麗なる復活を遂げたこの映画と、その代表作であるマトリックスとの繋がりを感じるのは嬉しい。
 若いころのキアヌもほんとしゅっとしてて素敵なんだけど、小汚くて白のランニングシャツにパンツいっちょう(笑)でアクションしてるアラフィフのキアヌのせくすぃーさもまた全然違ってどっちもいい。

 メイキング映像はアクションが大変見ごたえがあって、本編でも比較的長回しのキアヌ本人のアクションなのだけど、それがよりリアルに楽しめて最高にすこ。クラブでの銃撃戦のメイキング、あれだけで一週間は楽しめます。今目の前にいる敵の動きはとりあえず足で拘束、次の敵を先にヘッドショット、のあとに拘束してる足元の敵を始末。という手順の正確さ丁寧さが見てて楽しい!! 一回バカ息子を追い詰めた時、仕留められる距離だったのに、バカ息子を睨みつけたまま、足下に取り押さえてる敵を撃った、あれとかすごいすこ。正確で丁寧なのに技は飛びつきや足払いと華やかで意表をつくギャップがすこ。
 あとはー教会の司祭に銃を突き付けての「Ah-Ha?」と、クラブの銃撃戦の途中で弾が切れて、空の弾倉をぺっっ、て棄ててすかさずリロードする一連のうごきがさいこう。リロードの仕草さいこう。2でも弾倉ぺっって棄ててた。最高。

 普段リアル生活は周囲に年下が多くてなかなかキアヌの話が出来ずうずうずしてたところ、少し年上の映画ファンの知人に、キアヌ・リーブスとかどうですか? 観ますか? と話を振ると、真顔で「私…キアヌ・リーブスを案内したことがある…」と予想外の答えが返ってきてのけぞったww たびたび来日してるもんなあのひと。ラーメン屋にキアヌの席があったりするしなw 「私は特別好きってわけじゃないけど、私が一生に案内した中で、一番かっこよかった」とおっしゃってました。いいなーいいなー!!!!
 なんかキアヌが町中ふらふらしてる画像とかが出回ってるせいもあるけど、キアヌ・リーブスって妙に、なんていうか、実在感があって、手は届かないけど、でも現実にいる感すごくあって、で、あの人本人がほとんどのアクションを自分でこなすってことは、現実にジョン・ウィックがいるようなもんじゃない。って思うとなんかそれだけでわくわくが止まらない。

待ちに待った『ジョン・ウィック:チャプター2』観ました。えっ私が前作観たのもう1年以上前?! 時の流れについていけない。
 おれのかんがえたさいきょうの暗殺者である前作の感想で、リアル中二病をキアヌ・リーブスと共に過ごしたと書きましたが、でも彼の作品を網羅とかはしていない。いつでも観れるかなってのと、評判あんまりよくないのも多いのと(笑)、あとやっぱ深みにはまりすぎたくなくて…(笑)。結局観たのは、『スピード』『マイ・プライベート・アイダホ』『マトリックス』三部作、…くらいだったか。ジョン・ウィックと前後して、ようやく『コンスタンティン』は観ました。あと『ディアボロス』は今後の楽しみにおいてある。
 んでこの『2』を観た人の感想で、「キアヌは一体何世代分の中2を虜にすれば気が済むのか」と言っていたがまじそんなかんじ。中二病ってのは、浪漫と同義だと思ってて、うん、だから、そんなかんじ。(語彙力…)


 以下ネタバレ





































 最の高。

 最高でした。もうずっとにやにやしながら観てた! はーもう素敵。
 伝説の暗殺者”闇の男(ブギーマン)”ジョン・ウィック。苦手なもの:引退。
 梅田で観たらパンフレット売り切れとかぬかしやがるので難波まで買いに行きました。パンフに「キレのある華麗なアクション」という表現があったけどまさにその言葉の通り。キレがあって、華麗なの…(語彙力…)。とんでもなくセクスィーで、特に、ソムリエに武器を選んでもらってそれを動作確認する一連の動きがもう、もう、せくすぃー。基本無口なのもいい。たまに返す言葉が重くなるから。電話は基本無言で切るとことか。でも受。総受。昔から変わらない。キアヌをどんだけひどい目に合わせるか、というのは、マトリックスのころから変わらぬ、キアヌを撮る監督の願望のような気がする。

 彼のセクシーさと絶え間ないもの悲しさとは、近いと思うのは、クリスチャン・ベールのバットマン。そんなにつらそうなら死んだほうがましって思う。あと手塚国光。最強の男とはかくありたい、というかんじ。あの男に死に際に「また会いましょう」って言って「sure.(もちろん)」と返された、なんかもうそんだけで、満足な気持ちで死ねる…! それだけのために死んでもいい。

 一切情報を入れないようにしていたので、ローレンス・フィッシュバーンが登場したときは滾った。『マトリックス』で救世主と彼を生涯探し続けた男を演じた彼が、ネオとモーフィアスが、また同じ画面にいるだなんて! その関係性も、どことなく『マトリックス』の信頼関係を匂わせるかのような? 

 そして伝説の鉛筆先輩じゃないですか! スタッフほんまわかってんなあと思う。鉛筆先輩とか、素敵なコンチネンタルホテルとか、ファンが期待したとこちゃんと見せてくれんの。犬も無事。字幕もよかったなー。遺憾ながら。って。ほんま彼の復帰人生それっばっかり。毎回本気で引退するつもりだから、武器も防具も全部破棄しちゃうの…。んで昔の恩を着せてモーフィアスからもらったなけなしの7発の銃弾、大事に使うんかと思ったらあっという間に撃ち尽くすしww
 ホテルに代表される、あの世界観。世界観が素敵だから、それらから丁重な扱いを受けるジョンがより一層かっこよく見える。世界が彼を輝かせている。そういうキャラの描き方があるんだなー。

 ストーリー。最後にソレを破るなら、最初にアレを破っても、よかったんじゃないか、なんて野暮なことはいいませんよ。ええ言いませんとも。

 しかし続編が、前作のラストからわずか5日後から始まるらしいと聞いたときは全洋画民が震え上がったものだが、こりゃ…3作目は…今作の一時間後から始まるんですなこりゃ…。ひええ

 前作のN村さんのレビューを読み返して、ふと、ジョンが「天罰は怖い」と言ったのは、自分が犯してきた罪の罰として、奥さんが死んだと思ってるのかな、とか思った。
 そして勢いが余ってるので、今から1のDVDポチるぞっと。

近況。FEヒーローズしかやってない。
 羽二万枚というド高価なコスト払って☆5にしたのは、今のところアベルとミシェイルで次はカミュの予定!!! 『紋章の謎』に偏りすぎだがカミュはロマンなので仕方ない。カミュ単体ならそこまで思わなかったが、CV井上和彦のカミュとなれば話は別だぜ…。どうすべきか…という台詞は他のキャラでもあるが、やばい子供産めるえろい。
 羽貯金中なのに当のカミュにごてごてと奥義をつけるために無駄使いしてしまった。通常聞けない奥義セリフが聞きたくて斬月とかつけたった! 必殺台詞は「諦めてくれ」と、全然かわいそうに思ってなさそうな「可哀想だが…」「不運だったな」でした。後悔はしてない。しかし羽は貯まったが、戦禍の連戦イベントが大変すぎて、育成する暇なんて一切ない。頭がおかしくなるか、ゲームごと嫌いになるかどちらかになりかねない…。


 X-MENウルヴァリン三部作最終章『ローガン』観ました。以下ネタバレ。





























 なんでそんなド陰鬱な映画作ろう思ったんや…いや映画単体は悪くなかったよ良かったよ。泣いたよ。けど…。X-MENのシリーズは、それぞれの監督が誰も後のことを考えずに作ってる感じがあって、別にそれはそれで構わんけど、誰もが結局ミュータントに明るい未来はないって思ってるだろそうなんだろ。きっつ。つら。『DoFP』のラストで終わっときたかった。この監督も、こういうの撮りたいねん、ってのがまずあって、それが今までのシリーズと齟齬を生じたとしても、修正しなかったんやろな。キャリバンという、直近作である『アポカリプス』の登場キャラが別人として登場するのとか、もうあえて矛盾させてるくらいの勢い。そうしてでも、老いて疲れて擦り切れた孤独な男の最後の戦いと、小さな戦士に受け継がれる強さを、描きたかったんだろうな。
 けど、別世界線、アメコミ風にいうと別アース? でのお話なんですよ、と言われたとしても、こっちゃ一人の作家だけが一つの作品を描く日本のオタクなんだよ! アメコミでは複数の作家が全く好き勝手に色んな可能性を描き出すのは当たり前かもしれないが! こっちゃそんな風には割り切れないよ! 楽しめましたけど、なかったことにしたい。というのが本音でした! うう!(泣) 良かったけど、これが観たかったかというと…なあ…。

 でもチャールズを埋葬したウルヴァリンの崩れていく表情とかもう、それたけで、撮ってよかったって思えるくらいの価値あるシーンだし、監督とおヒュー様が趣味に走ってやりたいことやったからこそ生まれたシーンだし。くそー思いだし泣ける。ぼけた父親と言い争いながらも抱きかかえてトイレに運び着替えを手伝う、なんてローガンとチャールズの関係性、見るのも辛いけど、でも二人は貴重な友人を通り越して親子の域にまで達した、それがまた、9本観てきた末の到着点と思うと感慨深い。孤独で孤高で頑固なローガンを、ついにチャールズがそこまでもってったんかと。

 ローラが話せるってわかったあたりで、ローガンが彼女を守ってるんじゃなくて、彼女がローガンを守ってるんだって気づいて、なんか…なんか…! あとX-24? はセイバートゥースかと思ったら違った。

 最初の方ではまだ希望をもってみてたので、どういう悲劇になるにしても、チャールズだけはあいつが助けにくるのかなとか思ってたんすけどね。くそが!(八つ当たり) 助けられなくても最期に一目、とかね。かいしょなし!!(八つ当たり)

 ローガンがローラの父親を殺したからその責任感がいずれ愛情になって…みたいなわかりやすいベタじゃなかったのは、いいかな。最後にぎこちなく、ああ、家族って、愛って、こんなかんじなのか、ってとこを、わずかだけ理解する、というのは、孤高の男だよなあって思う。さいごの十字架もやられた。ぐぎぎ。

 これがたまたまシリーズのもしかしたら最終作になるかもしれないから(と思ったら先日新作にマカファスが再登板するって報道があった。まじか信じていいの!)、どうしても、映画の時間軸に沿った、映画の世界線での結末を(勝手に)期待してたんだけど、違うくて、これはローガンという男を描いた三部作の完結編だから、これでいいのかも…しれない。
 それにしてもこんな悲哀に満ちた最期を描ける人が、なんだって『ウルヴァリン:サムライ』なんていうトンチキな映画を作ったんだろう? いや好きだけどね、あれも割と(笑)。
 ああでも、ウルヴァリン三部作ならセイバートゥースのことはなんかの形で登場させてほしかったなあ。オチまでつけろとは言わんから。

 ところでチャールズがウェストチェスターの発作で600人間と7ミュータントを殺したということだけど。
 ウェストチェスターって恵まれし子らの学園の所在地なんですか?!! だと…すると…どういう状況だったのかな、あそこに600人もの人間がいたというのは。それって完全に包囲されてませんか…。死んだミュータントが7人というのも逆に少ない。他の子供たちはどこへ? あの世界でミュータントはやっぱり刈られて散り散りになってるのかと勝手に思ってたけど、ちがうのか、もしかしたらミュータントの被害者7人ってのがそもそも嘘か? うえーんわかんない。
 エリックが助けにこないのは、もしかしてウェストチェスター事件でチャールズを止めきれずに殺され…い、いやあまさかそんな…。
 しかし…その事件のあと教授とローガンは逃げてしまったのか…。そりゃもう…どうにも袋小路だな…。

 『007』観たときにも強く思ったけど、英語歌詞のテーマ曲をどうして訳さないのかなー日本語字幕版は。この曲もすごく内容ありそうだったので調べてみました。フォー・ホースメンのペイルライダーと黙示録、イエスキリストとハルマゲドンのことを歌っているようだ。
 とにかく大変切なかった。山路さんがどんな演技をされているのか、吹き替えも観てみたいなー

ヨンドゥかわいいよヨンドゥ。X-MEN2のマグニートー共闘とか、ピッコロさんが味方に、とか、かつての強敵が強力な味方に、って展開大好き!! インハイ3日めの荒北さんとか!! パイレーツ・オブ・カリビアン2のラストであいつが登場したとことか超もえた!! だからもうヨンドゥくっそかっこよかった。全員そうなんだけどかっこいいというかかぁんわいいの。ヨンドゥかわいいよかわいいよ。
 そしてガモーラ兄貴まじアニキ。頼れる…アニキがいるだけでこの絶対死なない安心感。生存力。

 以下ネタバレ未見の方は読むな。












































 ヨンドゥ…よ…ヨン…ドゥ…うああああ。よ、ヨンドゥかわいいよかっこいいよヨンドゥ。うああ

 なんかすっごいスケール大きくなってびっくりしました。でも後半で『アベンジャーズ』1みたいに全員集合でカメラが煽りで回り込み…みたいなシーンででも岩が飛んできてゴツンとかw もうw いつものノリww
 でも名実ともにスター・ロードたる力を備えて、サノスとの戦いに至るのかと思ったけど、違うんですね…。現状サノスに勝ち目あるんですかこちら側は…。

 結末に関しては、ほんとに最後けろっと戻ってくるんじゃないかと期待してました。そんな泣かす映画ちゃうはずやろ! って。よかったけど悲しかった。『1』の内容うろ覚えで、彼がどんな悪党だったかイマイチ記憶にないから余計…。でも悪党の帰結として必要なこと…だったのかなあ。
 グルートに対する虐待描写や、マンティスにブスブス言うとことか、なんか問題になってるんすかね。私は人間が雑なので大して気にしなかったですが…マンティスの件は、わざわざあれだけ繰り返すからには一定の意図のあることなんだろうし、お前が言うな的な笑いだと思ったんで気にしてなかったな。

 そして異様な存在感を醸し出してきたラヴェジャーズの皆さん。っていうかシルベスタ・スタローン?! スタローンとヨンドゥの若き日のエピソード詳しく!! 詳しく!!!!(鼻息) スタローンの物憂げな瞳と、懐かしそうに話しかけるヨンドゥの態度、それだけでもう腐女子の妄想がはかどるぜ?!! 

 ネビュラたんは1から変わらぬヤンデレシスコンで大変ようございました。ロキといい友達に…うそです絶対なれないと思う。

 全体に面白かったです。流れるような展開、というより、雪崩るような展開(笑)というか。おっさんが胡散臭いことを言い出した瞬間のクリプラの表情、なんともいえぬ「…ん?は?え?」という表情が最高によかったです。相変わら脱ぐのはオトコと決まっているらしく、せっかく鍛えたマッチョボディを見て!! と言わんばかりのサービスショットもあり。

 んで『1』見直しました。ロナンさんの存在をころっと忘れてた。なんかこの人すごい不憫な感じ。記憶からもいなくなってたあたりも不憫。
 あいつはただの商品、さっさと依頼人に渡せばよかったのに、あんたはあいつに甘い。って、めっちゃ冒頭からそんな話あった。実父のことに対してもはっきりと発言してるんですね、ヨンドゥもクラグリンも。
 見返してみても、(映画上の表現としては)全然大した悪党じゃなくて。でも多くの子供を不幸に追いやった行動の責任をとった形なのかなあ…。だからこそ破門になったラヴェジャーズとの和解に至るわけで、わかる、わかるよ、でも! かなしい!
 いやそれより、悪党の帰結として死んだんじゃなく、息子を守る父として死んだんかな。そのほうが避けられない死だな…。悲しいな…。前情報で、「父と息子の物語」だとうたわれていた、のは、そういう意味やったんやな…。ピーターの謎父エゴを全面に出したのも引っ掛けやったんやな…。まさしくこれは、父と息子の物語。ピーターと、彼の。

 グルートに対するかわいがりは、そのまま昔ヨンドゥがピーターにしたであろうかわいがり方で、ヨンドゥたちにそのつもりがなくとも、立派な児童虐待だ、と。まあそうなんだろうな…。
 なんかとにかく、あんな悲しい結末を迎えるとは思わなくて、ちょっと記憶から消したいくらい悲しかったです。吹き替え見たいけどなー。みたいけどー!